青春18きっぷの旅。ともいきの国 伊勢忍者キングダムへ行ってきた①

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お久しぶりです。更新は10か月ぶりですね。

前回更新が2020年5月。デビューして間もない近鉄特急ひのとりの記事でした。1回目の緊急事態宣言が解除された頃だったと記憶しています。

そして今日が2021年3月21日。間もなく2回目の緊急事態宣言が首都圏で解除されます。流石に観光は「悪」といった雰囲気も変わりつつあると思い更新する事にしました。

この1年強で世の中随分と変わってしまいました。私は帰国しているので、台湾メインだったこのブログの更新も滞り、台湾以外のネタが多くなっています。

当然ながらページビューは激減、よく読まれる記事も「宅建関連」「大阪の中華料理屋」「博多の皿うどん屋」の記事がトップ3で台湾ブログでは言えない状態です。

しかし少しずつ台湾関連のページビューが増えてきています。世の中がゆっくりと正常に戻りつつあると思いたいです。また気軽に台湾に行けて、記事を頻繁に更新できる日が早く来てほしいです。

という事で、久々の更新は国内の話題です。久しぶりにブログに書きたいと思うスポットを観光したので紹介したいと思います。

色々と考えさせられたテーマパークでしたので、記事を数回に分け写真満載でお届けします。力作です(笑)

観光を検討している方、投資を検討している方、B級スポット好きの方、全てに読んでほしいです!

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悲願実現!「ともいきの国 伊勢忍者キングダム」への旅

※今回のブログでは僕の伊勢忍者キングダムへの想い、伊勢忍者キングダムの歴史を紹介します。次回以降、伊勢忍者キングダム内部を写真を交え紹介します!

「伊勢忍者キングダム」は三重県伊勢市二見町にある安土桃山時代の歴史、文化を取り扱うテーマパークです。解りやすくいうと「東映太秦映画村」みたいな時代劇テーマパークかな。

僕はこのテーマパークに強い関心を持っており可能なら行ってみたい!と思っていました。しかし「遠いし、金払ってまではな。。。(´・ω・`)」と躊躇していまいた。

ただし「楽しそうなテーマパークだから行ってみたーい!!!」みたいなTDLやUSJを見るようなノリでは決してありません。

そもそも僕は、街を徘徊するだけで楽しいタイプの人間なので、テーマパーク自体が楽しいという感覚が理解できません。

では何故、僕が伊勢忍者キングダムへ強い関心を持ったのか?それはこのテーマパークの開業から今に至る経緯が壮絶に感じたからです。

開業から28年間で6度改名しているテーマパーク

この伊勢忍者キングダムは1993年に「伊勢戦国時代村」として開業しています。開業から28年の老舗テーマパークです。

開業時の運営企業は、当時は上場企業だった大新東のグループ会社で日光江戸村を運営していました。

日光江戸村グループは、1990年代、現在も営業中の「登別伊達時代村」。営業を終了した「加賀百万石時代村」、そして「伊勢戦国時代村」の3テーマパークを新規開業、最盛期は4箇所の時代劇テーマパークを運営していたそうです。

北海道登別に「伊達時代村」、三重県伊勢に安土城がシンボルの「伊勢戦国時代村」と、日本史は詳しくないですが立地選定が微妙な気がしますね。

伊勢戦国時代村の総工費は公称300億円!アイキャッチ画像の安土城だけで70億円かけたとの事です。スケールがでかいです。

場所は、当時の度会郡二見町、現在の伊勢市二見町。伊勢神宮から車で20~30分はかかる何もない土地を造成し建設された大型施設ですね!

伊勢戦国時代村が開業した1993年はバブル経済が崩壊していたと言われています。不景気が始まる時に鐘が鳴るなるわけではないのですが、世の中は既にバブルに浮かれていなかったでしょう。

バブル景気が地方に波及するのは、都市部のバブルが一巡した後だと思います。そして大型施設は、計画から認可、建設に相当な時間を要するでしょう。つまり、バブル真っ只中で計画、バブル末期に着工、バブル崩壊後に開業したテーマパークなのだと思います。

近鉄が開発した大型テーマパーク「志摩スペイン村」が1994年開業ですので、そのころは伊勢志摩でテーマパークの開業ラッシュだったんですね。僕は東海地方で生まれ育ったので当時、夕方のテレビで大量のスペイン村や伊勢戦国時代村のCMが流れていたのを覚えています。

その後の開業当初の親会社、大新東が撤退、日光江戸村グループで独立、伊勢戦国時代村が分社独立、そして現在の親会社が買収されるなど幾度もオーナーが変わり現在に至るそうです。その間「伊勢戦国時代村」「江戸ワンダーランド伊勢」「伊勢安土桃山文化村」「ちょんまげワールド伊勢」「伊勢安土桃山城下街」「伊勢忍者キングダム」と改名しています。

まあ経営状態が思わしくない状態が続きつつも営業している感じでしょうか?

300億円もの巨費を投じて三重県の公共交通機関が不便な田舎に時代劇テーマパークを開業する。よくバブルの遺産とか言って、箱物公共施設やテーマパークが取り上げられたりしますが、その中でもかなりスケールの大きな施設だと思いませんか?

僕は皮肉抜きに凄いと思います。

サラリーマン時代、優柔不断で責任を取りたくないから意思決定をできない上司の下で仕事をする事が多かったです。ゴールド免許を取るには運転しないのが一番みたいな考え方の人が多く、自分の考えを述べる事自体、目立つのが嫌でやらない人が多かったです。

また会社組織で重要事項が決定するまでに何度も資料を作り直し会議をして、稟議を回して決裁していくものです。ましては巨額な投資が必要であれば予算取りにも凄い手間がかかります。その間に偉い人の考えを想像して空気を読んだり駆け引きをしたりと大変なものです。

もし僕が当事者だったら「三重県二見町で300億円かけて時代劇のテーマパークを造りたい!」と思っても、失敗する事を想像、いや、そもそも恥ずかしくて言い出せない思います。

また、現代の感覚だと構想のままでプロジェクト自体が動いていかないと思います。さすがに内部にも外部にも止める人がいると思います。

時代劇テーマパークを300億で造ると臆することなく言い出す人がいて、関係者や地元を動かして金融機関から資金を引き出して、実際にテーマパークが出来てしまう!なんて壮大なのでしょうか?バブルという時代だからこそ出来る事なのかもしれません。

ある意味、伊勢忍者キングダムは文化財級に価値があるように感じます!あと「失敗を恐れるな!」などと軽々しく言っては駄目だなとも思います(笑)

現在の運営企業は「みんなで伊勢を良くし本気で日本と世界を変える人達が集まる 株式会社」。。。。。

伊勢忍者キングダムへ強い関心をもった理由は、前述の歴史的価値(笑)に加えもう一つあります。それは現在のオーナーへ親会社が変わったからです。

現オーナーは2016年、当時の伊勢安土桃山文化村を買収したそうです。現在の親会社は「共生バンクグループ」です。

「ともいきの国」と施設名についているのは親会社の名前が入っているのですね。

この共生バンクグループは不動産開発事業をメインに、ホテル運営や農業など手広い事業展開をしているそうです。グループ会社の中には「みんなで大家さん株式会社」があります。

「みんなで大家さん」のテレビCMを見た事ある方も多いのではないでしょうか?収益不動産を小口にして投資家へ販売、投資家は不動産の家賃収入を利息として受け取る不動産ファンドですね!

伊勢忍者キングダムも「みんなで大家さん」の投資商品に組み込まれております。※現在販売中かどうかは不明です。

みんなで大家さんのCM自体、伊勢忍者キングダムで撮影されているのではないでしょうか?

共生バンクグループ傘下になった伊勢忍者キングダムは、100億円を投じ、リニューアルしていくと、買収当時の2016年から2017年頃に報道されていました。具体的には、安土城をホテルへリニューアルするなどです。進捗状況も気になりますよね!

加えて運営会社の法人名が、買収当時の「伊勢安土桃山文化村」から「伊勢安土桃山城下街」そして現在の「みんなで伊勢を良くし本気で日本と世界を変える人達が集まる 株式会社」へと短期間で変わりました。

事実を列記しただけですが非常に興味深くないですか(笑)?

あと「伊勢安土桃山城下街」で検索してもらえば解ると思いますが、労働法を勉強している方には重要な判例があり興味は深くなるばかりです。

不動産ファンドが再生に取り組む、加えて収益不動産として証券化されているテーマパークの現在を実際に見たくなりますよね?

青春18きっぷで念願の伊勢忍者キングダムへ!

JR東海キハ75系

伊勢忍者キングダムへの熱い想いを解っていただけましたか(笑)?という事で大枚をはたいて、青春18きっぷを使って、伊勢忍者キングダムへ行ってきました!

JR快速みえ号で二見浦駅まで移動します。18きっぷを利用する方への注意ですが、快速みえは途中、第3セクター伊勢鉄道線を通りますので、河原田⇔津間は別途運賃がかかります。

二見浦駅

伊勢忍者キングダムは伊勢市内にありますが、伊勢神宮外宮の最寄伊勢市駅や伊勢神宮内宮の最寄近鉄宇治山田駅や近鉄五鈴川駅からは離れており最寄駅はJR二見浦駅です。

天皇陛下や総理大臣が年始に伊勢神宮を参拝する時、必ず名古屋からは近鉄を利用します。それくらいJRはお伊勢参りには使い辛いですね。

伊勢忍者キングダムへの道中

JR二見浦駅から伊勢忍者キングダムへは徒歩で15分~20分。伊勢の大自然を感じながら歩きます。無料シャトルバスは伊勢方面と鳥羽方面から朝1本のみ、それ以外、日中はコミュニティバスか駅から徒歩が公共交通機関でのアクセスとなります。

シンボルの安土城!

やっとシンボル安土城が見えてきました!

という事で、次回、伊勢忍者キングダムの魅力をたっぷり紹介したいと思います!

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