こんにちは。
台南は毎日快晴で暑い日が続いています。
さて、今日の話題は、台南の街並みから、台湾の飲食業について考えたいと思います。
というのは、通い詰めていた炒飯の美味しいお店が突然閉店してしまいました。本当に炒飯が美味しかったので、ブログに載せようと準備していた矢先でした。
おかみさんから、閉店するなど知らされていなく、炒飯を食べようとお店に行ったら、もう違うお店になっていました!
今日は、今はなきお店の炒飯を紹介しながら、台南の飲食店の移り変わりがいかに早いか?紹介したいと思います!
台南市大同路にあった食堂「龍家小館」
高雄方面に向かう台湾鉄道の線路と、ほぼ並行している道「大同路」。大規模な団地があり、交通量も多くに比較的賑やかな道路です。
僕は好きで通っていた食堂「龍家小館」は、大同路沿いの小さなお店でした。おかみさんが、注文から調理まで一人でこなしていました。
いつもお客さんが少なく、僕が行く夜の時間、お客さんは僕だけか、僕以外一組の事が多かったです。
通いだしてから、ネットでお店の事を調べていると、どうやら元々は夫婦で経営していたみたいですが、おかみさんが1人で営業していたみたいでした。
最後にお店で食事をしたのが、2018年3月28日でした。いつも通り炒飯を美味しく食べました。
ちょうど1週間後の4月4日。「龍家小館」に行こうと、自転車で大同路を走っても、「龍家小館」が見つかりません。
最初、自分が場所を間違えたと思い、何度も道を行き来して探したのですが、どうしても見つかりません。
そして、ようやく「龍家小館」の看板が、別の店の看板に変わっていることを理解しました。最後に行った日から1週間で閉店して、店の看板が変わってしまっていたのです!
「龍家小館」のメニューと料理
四川料理の店だったらしく、一品料理から火鍋までいろんなメニューがありますが、僕は炒飯しか注文しませんでした。
おかみさんと話していると、「本当のおススメは火鍋!」と言っていました。今になると早く火鍋を食べておけばよかったです!
全て同じ炒飯に見えるかもしれませんが、それぞれ違う炒飯です。
炒飯のメニューは一番安い卵チャーハン50TWDから、豚肉やエビや揚州炒飯など6種類くらいあったと思います。僕は行く度に違う種類の炒飯を注文していました。
お店の入り口にあるレジで注文してお金を払うと、店のおばちゃんが、奥の厨房まで炒飯を作りにいくのが印象的でした。
炒飯の味は、本当に美味しかったです。台南でいろんな炒飯を食べてきたましたが、「龍家小館」の味付けは独特だったと思います。
具材は、メイン具材とキャベツといったシンプルなものでしたが、ピリッと辛く、塩味もしっかりついている、炒め方も上手でパラパラとした絶品炒飯でした。
このブログで炒飯の記事も載せているので、「龍家小館」についてもブログに載せるつもりでいました。「龍家小館」閉店は、本当にさみしいです。
台湾の飲食店の競争は激しい!
さて、今日のブログのカテゴリーは「街並み」です。前述の「龍家小館」の閉店理由は、後継者不足なのか、営業不振なのか、理由は解りません。
しかし、台南では毎日多くの飲食店が開業し、閉店していくのは事実です。台南へ移住して半年、毎日のように開店と閉店の光景を目にしています。
上の写真の右側にある店は、去年の11月頃に開店して、今年の春節前には閉店してしまいました。実質3か月程度で閉店したことになります。
上の2枚の写真ですが、どちらも元飲食店ですが、現在は飲食店ではなく別の業態のお店が営業しているパターンです。
一つは、UFOキャッチャーのお店。一つはドレス屋さんです。下のドレス屋さんなんて、お勧めメニュー告知用の赤い膜(写真右側500TWD)も撤去してませんね!
ピカピカの看板で、一見するともうすぐ新規開店かと思うような豚骨ラーメン屋さんも閉店しています。1階と2階を貸出し中の赤い幕が掛けてあります。
どの閉店している店舗も、看板を撤去せずに別のお店が開店していたりと結構いい加減です。台湾では原状復帰とかしなくても良いのかな!?と疑問に思ったりします。
台南の街角から思うに、台湾の飲食店は出店も閉店も容易なのだと思います。
それは、台湾人が起業家意欲が高いうえに、店舗不動産が借りやすいとか起業しやすい環境にあるのだと思います。
起業が活発なのは良いことばかりではないのかな。。
グルメの国である台湾には、美味しいものがたくさんあります。これが台湾観光の大きな魅力であるのは間違いありません。
台湾へ旅行にくるとわかると思うのですが、街には飲食店が溢れています。人口に対する飲食店の数は明らかに日本より多いと思います。
つまり、台湾での飲食店同士の競争はとんでもなく厳しいのだと容易に想像できます。
中国語の授業で先生が言っていた言葉を思い出しました。
(・∀・)<「私はテリー(郭台銘)が嫌いだけど、彼は正しいことも言うの。台湾の若者は起業するのはいいけど、起業するのはカフェばかり。これでは国が発展しない!ってね。」
確かに、カフェや飲食店で成功しても、Googleみたいには成らないでしょう。テリー(郭台銘)も参入しやすい飲食するのではなく、もっと頭使って苦労しろ!と言いたいのでしょう。
飲食店の新陳代謝が活発な台南の街並みから、グルメの都「台南」の光と影を感じた気がしました。