【東京流れ者⑪】出演者が超豪華!上野鈴本演芸場で落語や演芸を観てきた!

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こんにちは。

日本へ一時帰国した関係で久しぶりの投稿です。

年の瀬ですが、皆様はいかがお過ごしでしょうか?年末年始は長期連休で台湾旅行を計画していて、台湾旅行の参考に、このブログを見ている方も多いと思います。

大型連休前に台湾の記事を書けばよいのですが、曲がり者の僕らしく、今日は東京の話題です!お楽しみいただけたらと思います。

一年前、浅草にある漫才をはじめとする色物専用の演芸場「東洋館」を紹介する記事を書きました。東洋館の記事は、日本関係では一番読まれている記事です。

※はじめに 今回、劇場(東洋館)の写真をつかっていますが、劇場側に許可をとって撮影しています。 アイキャッチ画像で漫才をしている写真が...

今回は、東京都内にある寄席のなかで、最も格式が高いと言われる「鈴本演芸場」で演芸を観てきたので紹介します。

大型連休に東京旅行する方、首都圏在住で落語に興味がある方はもちろん、落語好きにも、今回の番組は超豪華だったので、参考にしていただけると思います!

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上野鈴本演芸場は落語協会専用の寄席

鈴本演芸場の入り口

このブログでも時々書いていますが、僕は東京の落語が好きです。鈴本演芸場の説明を兼ねて、東京の落語界の体制、寄席の仕組みについて簡単に説明します。

笑点でしか落語家に触れる機会がない人は解からないと思いますが、東京の落語界は複雑なんです!ちなみに「落語好き≒笑点嫌い」が殆どだと思います。。。

東京の落語家は基本的に、大きい順番に次の4つの団体に所属しています。協会の隣に、例として有名な落語家を書いておきます。

①落語協会→小三治、木久扇、たい平

②落語芸術協会→昇太、小遊三

③円楽一門会→円楽、好楽

④落語立川流→志の輔、談春、志らく

東京の寄席に出演できるのは①落語協会②落語芸術協会に所属している芸人のみです。各協会には、落語家以外にも、色物と言われる芸人やお囃子さんが所属しています。

テレビで大活躍の「立川談春」や「立川志らく」は寄席には出れません。寄席に出れない落語家なんぞ落語家と言えるのか!?と思ったりします。

東京には「新宿末広亭」「上野鈴本演芸場」「浅草演芸ホール」「池袋演芸場」の4か所の寄席があります。上野鈴本演芸場以外は落語協会と落語芸術協会が交互に興行をします。

上野鈴本演芸場は落語協会が通年で興行をする寄席です。落語芸術協会が鈴本演芸場で興行できない理由はWikipediaなどで調べてみてください!

東京の落語界は寄席のオーナーである「席亭」が絶大な権力を持っています。「席亭」が寄席の出演者を決めたり、落語家の昇進に関する意見を出せるからです。

鈴本演芸場の席亭は厳しい人らしく、演者の身だしなみもチェックされ、下ネタが禁止されているらしいです。

従って、鈴本演芸場に出演できるのは、落語協会所属で、鈴本の席亭に認められている人のみです。僕の感覚では鈴本演芸場の演者は、品がある人が多い気がします。

「巧い落語家」と「面白い落語家」

東京の落語界を少し説明しましたが、僕が好きな落語家についても少し話したいと思います。

僕が好きな落語家は「柳家喬太郎」です。正確には「好きだった」かもしれませんが。。。

「柳家喬太郎」をご存知ない方もいるかもしれませんが、落語好きにとっては超人気の落語家です。ベタベタで何の捻りも無いレベルです。

例えていうと、「ハリウッド大作映画が好き!」とか「安室奈美恵が好き!」と言うくらい、「柳家喬太郎が好き!」というのは、落語好きの間ではベタな話です。

柳家喬太郎は、創作落語も古典落語も面白い噺家です。しかし、落語はあまり巧くないかもしれません。落語家は「爆笑系」のタイプと、「聞かせる系」のタイプがいると思います。

中堅世代で人気の落語家だと「柳家三三」とか「春風亭一之輔」とかが巧い落語家ではないでしょうか?

落語初心者の方は、「聞かせるタイプ」の巧い落語より、笑わせてくれる落語を聞いた方が取っ付きやすいと思いますよ!

鈴本演芸場で観た番組を紹介!

僕が今回、鈴本演芸場の12月中席の昼の部を観ました。木戸銭(入場料)は2,800円です。昼席も夜席も各4時間!たっぷり落語や演芸を観れるので安いと思います!

鈴本演芸場に限り昼席と夜席は完全入替ですが、鈴本演芸場以外は入替がないので昼から夜まで通しで観れますよ!

本当は、土曜日と日曜日に落語協会事務所の2階の大広間で開催される「黒門亭」、日曜日の午前中に鈴本演芸場で開催される「早朝寄席」や、土曜日深夜に新宿末広亭で開催される「深夜寄席」など、マニアックな寄席を紹介したかったのです。

しかし、今回は、鈴本演芸場12月中席昼の部の出演者があまりにも豪華だったので、思わず行ってしまいました!

開演前に満席

詳しくない人は訳が分からないかもしれませんが、落語好きの方なら「豪華な顔付けだな!」と思うはずです。平日の昼なのに立ち見が出ていましたし!

それでは出演者を一挙に紹介します。落語ブログは、落語家が何の噺をしたか書くのが常識ですが、僕は解かる噺と、解らない噺があるくらいの低レベルなので割愛します!

鈴本演芸場12月中席昼の部出演者

①柳家小んぶ

②林家楽一・・・紙切りの芸人さん。面白い!

③柳家小袁治・・・入船亭扇遊の代演。

④鈴々舎馬風・・・元落語協会会長。超ベテラン。漫談風で笑いが取れる落語家。

⑤ロケット団・・・漫才協会にも所属する漫才師。時事漫才面白い!おすすめ!

⑥柳家喬之助・・・柳家喬太郎の弟弟子。いつまで経っても面白くならない。。。

⑦三遊亭圓丈・・・創作落語界の大家。超ベテラン。

⑧江戸家子猫・・・動物ものまねの芸人さん。世襲。

⑨柳亭市馬・・・現落語協会会長。大物。声がきれいで落語が巧い。

⑩ホームラン・・・漫才師。

⑪柳家小平太・・・柳家喬太郎の弟弟子。まあまあ巧い!

⑫古今亭志ん輔・・・「おかあさんといっしょ」に出てたよな。。。巧い!

⑬柳家小菊・・・粋曲師。柳家が主任の番組でよく観るような。。。

⑭柳家さん喬・・・柳家喬太郎の師匠。上品な語り口。人気実力ともに一級!

出演者

すごい豪華な出演者だと思いませんか?

主任(トリ)の柳家さん喬は「八五郎出世」を噺ていました。これが、数年前の鈴本演芸場お盆の特別興行「さん喬・権太楼一門会」で聞いた時と同じ噺だったので残念でした。

しかし、ロケット団の漫才も聞けたし、圓丈や市馬の落語も聞けたしで大満足でした!

皆さんも機会があったら、東京の寄席に行ってみてください!地方の落語会で聞く「ホール落語」とは違い、気取らずリラックスして落語が聞けますよ!

場所

住所:東京都台東区上野2丁目7−12

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