※はじめに 今回、劇場(東洋館)の写真をつかっていますが、劇場側に許可をとって撮影しています。
アイキャッチ画像で漫才をしている写真がありますが、これは観劇における注意事項を若手の漫才コンビが説明している写真です。
こんにちは。
今回は、先日、日本へ一時帰国した時のお話です。
台北桃園空港から、実家から遠い福岡空港に降り立った僕。福岡で20時間滞在を満喫した後、
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福岡空港から成田空港へ、朝7時代発の日本航空機で向かいました。
LCCより安かったのでJALにしたのですが、福岡から成田経由で海外に行くビジネスマン風のナイスミドルが多く、LCCとは明らかに客層が違います。流石JALです!
あっという間に成田空港に到着、千円バスの東京シャトルに乗って東京駅に到着後、急いで向かったのが今回紹介する「浅草東洋館」です。
僕は以前関東に6年程住んでいました。そのころの週末の楽しみは「落語を聞く」ことでした。
今回は行ったのは「浅草東洋館」とういうことで、漫才をはじめとした色物専用の劇場ですが、東京の演芸についても簡単に説明しながら、東洋館の紹介をします。
年末年始の、「笑い納め」「初笑い」に東京の寄席や演芸場に行こうと思っている方、参考にしてください!
東京の寄席(演芸場)について
寄席の厳密な定義は解りませんが、現在東京で落語を中心とした興行している演芸場は以下の4か所です。
①鈴本演芸場=落語協会のみ興行している。
→都内の寄席のなかで一番厳かな雰囲気。演者の下ネタ、金髪などは禁止らしい。
②浅草演芸ホール=落語芸術協会と落語協会が交互に興行している。
→都内の寄席の中で一番庶民的。老夫婦が常磐線にのって観にきている感じ。
③池袋演芸場=落語芸術協会と落語協会が交互に興行している。
→池袋西口の地下にあり、都内の寄席で一番規模が小さい。演芸場からの演者への制約が少なく。演者もノビノビと、下ネタや時事ネタなどを行う。一押し!
④新宿末広亭=落語芸術協会と落語協会が交互に興行している。
→テレビなどにもよく出てくる寄席。新宿3丁目、伊勢丹近くにあり好立地。いかにも寄席といった建物が特徴。
これに加え、本日紹介する色物専用劇場の東洋館、国立演芸場などの寄席があります。
東京における演芸場と協会の関係
上記説明のなかで、「落語芸術協会」「落語協会」と出てきます。
東京の演芸場は、劇場のオーナーと、演者の協会、プロダクションが別々です。そして、興行主が演者が所属する協会となります。
関西の場合、吉本の劇場に出るには、吉本興業所属芸人であることが必須です。それに対し東京の芸人は、興行をしている各協会の所属することで演芸場に出演が可能です。
解りやすい例えだと笑点メンバーの場合、所属する協会がバラバラなので、寄席で共演することはありません。笑点メンバーだと所属協会は次のとおりです。
落語協会=木久扇、三平、たい平
落語芸術協会=昇太、小遊三、※円楽
円楽一門会=好楽、円楽
東京の主要4か所の寄席に出演できるのは、落語協会と落語芸術協会所属の落語家や漫才師、奇術師のみです。円楽一門会や立川流の落語家は、東京の主だった寄席には出れません。
僕は落語協会の落語家が好きなので、芸術協会の興行は見たことがありません。僕の好きな落語家は「柳家喬太郎」「桃月庵白酒」です!
浅草東洋館は浅草演芸ホールの2階にある色物専用劇場
浅草演芸ホールが落語がメインなのに対し、2階にある東洋館は漫才、漫談、奇術を中心とした色物専用劇場です。
現在の東洋館の場所は、かつてストリップ劇場の「フランス座」だったことは良く知られています。
フランス座時代は、萩本欽一やビートたけしがエレベーターボーイをしていたそうです。
東洋館では、毎月1日~20日は漫才協会が興行しています。
漫才協会に所属している主な芸人ですが、最近テレビに出ている芸人では、「ナイツ」「U字工事」。
ベテランでは、「内海桂子」「おぼんこぼん」「球児好児」などが有名です。
平日、開場前の東洋館は大行列!でも普通のお客は行列なしに座れます!!
今回行った東洋館、そして浅草演芸ホール。この2つの演芸場は、何故か平日のみ行列ができます。何故だか解りますか?
それは、平日のみ利用可能な無料観覧券を配っているからです。開演30分前には軽く100人を超える行列ができていると思います。
聞いた話では、読売新聞は浅草演芸ホール、朝日新聞は東洋館の無料観覧券を勧誘で配るらしいです。
この無料観覧券は、都内の金券ショップで大量に流通して安価に簡単に入手できます。
ここで、無料券ではなく、普通に木戸銭(入館料)を払って観るつもりの方へ情報です。
東洋館も、浅草演芸ホールも、無料観覧券のお客さんの入場は開演後に制限しています。行列は無料観覧券で入場する人のみです。
入場料を支払って観る人は、行列に並ばずに入場が可能です。間違って、行列に並ばないようにしてください!
劇場の外では、無料観覧券のお客さんが大行列で開場を待っていますが、劇場の中は入場料を支払ったお客さんが少数座っています。
劇場へは、お酒が持ち込み禁止です。しかし弁当やソフトドリンクは持ち込み可能なので、皆さんコンビニ弁当を食べています。歌舞伎とは違いますね!
12月11日の出演者を一挙紹介
僕が見たのは、12月11日でした。この日のトリは「おぼんこぼん」でした。
この日は、前述の「ナイツ」「U字工事」をはじめ、「内海桂子」など豪華な出演者でした。個人的には、落語協会にも所属している「ロケット団」が好きです。
印象に残った演者の横には、コメントを記載しています。
12月11日の東洋館出演者
①Wアップ
②中津川弦(会場で僕だけ大爆笑。僕的にはこの日の1番)
③Wリンダ(中堅。テンポよく面白い。もっと色んなとこ出て欲しい!)
④うたじ
⑤U字工事(疲れてた)
⑥高峰和才
⑦ふるさとコンビ
⑧木曽さんちゅう(元Wコロン。ねずっちの元相方。残念!な感じ)
⑨新宿カウボーイ
⑩一歩三歩
⑪内海桂子(超大ベテラン、必見!)
⑫おちもち
⑬青空麒麟児
⑭コンパス(期待してたのに。。。三味線に逃げるな!漫才に集中しろ!)
⑮オキシジェン
⑯金谷ヒデユキ(ボキャブラでおなじみ!)
⑰ナイツ(ネタ使いまわし過ぎ)
⑲ニックス
⑳ロケット団(落語協会ファンなら御馴染み!面白い!)
㉑宮田陽・昇
㉒おぼん・こぼん(仲悪すぎで、会話が噛み合っていない)
いかがでしょうか?入場料2,500円で、たっぷり4時間半、全22組の漫才や漫談、奇術が楽しめます!大変得ですよね!
12時開演ですが、14時にはもうおなか一杯なくらい漫才を観れます!
22組の演者のネタのほとんどを覚えていませんが、2番目の中津川弦では、会場のなかで僕だけ大笑いしてしまい、少し変な空気になってしまいました。
演芸場はかなりくたびれていて、客は老人ばかり、しかし多くのお客で活気がある!浅草の今を映し出しているような空間だと思います。
皆さんも是非、足を運んでみてください!
場所
場所 東京都台東区浅草1丁目43−12