【台南移住1周年記念②】台南在住の僕が考える、目的がない人は海外移住をしない方が良いと思う5つの理由

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こんにちは。

今月で僕が台南へ移住して1年を迎えます。先日のブログでもお伝えしましたが、今月は「台南移住1周年記念」の記事を書こうと思います。今回は2回目です。

【関連リンク】【台南移住1周年記念①】僕がこの1年で多く通った台南市内の飲食店ベスト3

第1弾は、この1年間で僕が通った台南市内の飲食店ベスト3でしたが、今回は趣を変えて、「海外移住」について僕の考えを書きたいと思います。

ブログ読者様からのメッセージの中で、「台湾へ移住したいとぼんやり考えてる」という内容が多い気がします。

他の台湾ブログで、台湾移住を強めに勧める記事を見ることがあります。ブロガーさんの本心か?アフェリエイトやページビューに有利だから書いてるのかは不明ですが。。。

僕は、特に目的もなく、日本での生活から逃げるように台南へ移住しました。そして現在、仕事をしていません。ニートです。

何の目的もなく台南へ移住し1年を過ごしたニートが、これから海外移住をしようと検討している方へメッセージを送りたいと思います。

僕は、「当たり障りのないブログ」を目指し記事を書いてきました。しかし、今日は少し角が立つ(炎上する!?)かもしれませんよ!

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はじめに : 誰もが株式会社「俺(私)」の社長兼CEO

海外移住について意見を述べる前に、僕は「自分の人生の最高経営責任者は自分」と考えています。

自分の人生は、自分で決める。そして自分の意思決定に対し、全責任を負わないといけない。皆さん一人一人が人生の経営者だと思うのです。

周りくどい言い方で恐縮ですが、何が言いたいかというと、海外へ移住したいと思って意思決定をしたのならば、自身の責任の元に実行すべきだと思います。他人が何と言おうが。。。

そして、株式会社「俺(私)」の最高経営責任者である皆さんは、自分の人生を経営するにあたり、的確で迅速な意思決定しないといけません。それが名経営者というものです!

そのうえで、僕が考える「目的がない人は海外移住をしない方が良いと思う5つの理由※」を述べたいと思いますw!
※駐在員や駐在員のご家族、国際結婚された方、留学生の方とは違います。

目的がない人は海外移住をしない方が良いと思う5つの理由

その①:旅行で癒されても、定住すると癒されない。

「旅行で訪れ、現地の人々の優しさ、のんびりとした街の雰囲気に癒され移住を決意!」という方は多いのではないでしょうか。

こういった感覚は、「言葉が通じないからコミュニケーションが取れない」「現地事情を知らない」「観光客への接客を現地人の本心と勘違いする」事からくる誤解だと思います。

台湾に関して言えば、少し中国語が話せるようになると、笑顔で台湾人が僕に対し話している内容は結構キツかったりします。聞かなければよかったと思う事も多々あります。

また、台湾が「のんびりしてる」とか「陽気で大らか」いうのは誤解です。日本の比でなく競争社会です。ストレスになる台湾人も多く、台南にも心療内科がたくさんあります。

旅行で癒されても、住んでみると、世界中どこでも、人間の悩みは大体同じと思うはずです!

その②:海外で暮らしても日本人との付き合いは結構ある。

日本で人間関係に疲れ、海外に移住しようとする方もいると思います。僕もどちらかというとそのタイプです。

言葉が話せない人間が海外で暮らすと孤独ですので、日本人コミュニティーに加わることも多いと思います。あと、台湾の場合、語学学校の中で日本人は最大派閥です。

色々なタイプの人がいますが、海外に移住してくるだけに、往々にして日本にいる人にと比べ個性強めです。

狭い日本人コミュニティーの中で、気を使いながら生きていく。日本にいる時と同じストレスになる可能性がありますよ!特に女性同士は大変だと思います。

「日本人は体裁ばかり気にしてダメだ!」「日本人は他人の恰好ばっか気にするから疲れる!」「日本はストレス社会だ!」

みたいな事を本気で思っている日本人は、海外に移住すると逆に落胆する可能性がありますよ。逆に、素晴らしい出会いもあるかもしれないので表裏一体ですが。。。

その③:物価は決して安くない、そして生活費が安いから海外へ移住という考え方は根本的に間違っている。

「台湾は生活費が安いですよ!だから移住に向いてますよ!」みたいな話を聞くと、2つの角度で反論したくなります。

1つ目は、台湾の物価は安くないです。交通費や食費は安いですが、その他は日本同等か高いと認識してもらって問題ないです。

商品やサービスの質と価格のバランスから見た「お値打ち度」は日本の圧勝です。

2つ目は、「生活費が安いから海外に住む」という考え方は、目的と手段を取り違えていると思います。

例えば、外国人の方が、「無職で働く気ないけど、日本は生活費が安いし、ビザも緩いし、治安も良いから移住おススメ!」みたいな事を言っていたら・・・・

日本人は嬉しく思うでしょうか?きっと愉快な思いはしないと思うのです。
自分の事を思いっきり棚に上げて、日本がニートを輸出してはダメな気がします。生意気言ってごめんなさい!           

その④:日本での社会復帰が困難になる。

台南に1年住んでいる僕ですが、現在は中国語の勉強をしている毎日です。本当に楽です。だって、語学の勉強って暗記なので、黙々と勉強だけしてればよいのです。

サラリーマン時代のように、「チームの皆をやる気にさせる」とか「周りを動かしながら目標を達成する」みたいな、抽象的かつ自分の意志だけではどうにもならない事は、語学の勉強ではありません。

周りの人を見ていても、「語学学習マニア」になっていく人を多く見ますし、僕もそのタイプです。日本での生活から何とか逃げたいという本能が働いているからだと思います。

そんな苦労のない生活をしていれば、確実に社会復帰が困難になってしまいます。

仕事を辞めて、1年くらい海外で暮らそうと考えている30歳以上の人は、良く考えるべきだと思います。

その⑤:確実に「良き市民」ではない。

あくまで努力目標ですが、人間は自由に生きる権利があると共に、暮らしている場所に貢献する義務があると思います。「良き市民」になる努力が必要です。

大人になると、自分が地域社会に貢献している、地域社会から必要とされているという「自分の居場所」を欲するようになると感じています。

台南在住の僕が考える「良き市民」とは、「台南市に税金をたくさん払って、台南市内でたくさんお金を使う市民」だと思います。僕は「良き市民」ではありません。

「ブログで台南の魅力を日本へ伝える事」でも、「台湾人の友達を沢山つくる事」でも、「台湾文化を深く理解する事」でもありません。そんな事は自己満足にすぎないです。

「台湾が大好き」「台湾人が大好き」「日本と台湾を繋ぎたい」と強く思ってます(キリッ)!と言ったところで、ニートであれば住んでいる場所に貢献していないのです。

台湾の人達が苦労して造り上げたインフラやシステムにただ乗りして暮らしている訳ですから。。。超現実的ですが事実です。

日本で働ている方は、所得税を国に払い、住民税を市町村に払い、会社は法人市民税を市町村に払っています。それだけ日本社会に貢献しているのです。心から尊敬します。

単純に「好きに生きる」だけではなく、「地域との共生」したうえで「好きに生きる」事が必要な気がします。

目的もなく、移住後もやることを考えて無いのであれば、移住はしない方が良いと思います。

人間万事塞翁が馬

海外移住系のブログだと、移住を積極的に薦める内容が多いと思うので、敢えて、逆張りでネガティブな事を並べてみました!

しかし、僕は書いた5つの理由なんて、「言われなくてもわかってるよ!」と思う方が殆どだと思いますし、それを承知の上で移住したいという方も多いと思います。

移住して特にやることが無くても、素敵な人や物との出会いがあるかもしれません。逆に、目的があって海外移住しても、後悔する事だってあるかもしれません。

やってみないと解らないですよね!

自分の事を棚にあげて、勝手なことばかりを書きましたが、1年間台南で暮らして「台湾・台南にずいぶん借りを造ってしまった」と思っています。

自分で決めたことなので、海外移住が間違っていなかったといえるように、そろそろ自分のこれからについて真剣に考えようと思った、台南移住1周年です。

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コメント

  1. Tainan より:

    先ずブログ凄いですね、良く考えられてると観て感じました。
    私は、台南生活3年目の駐在員です。

    今回のテーマでは「目的のない人は」が前提にありで、考え方は様々ですが、
    私は退職後は台南みたいな場所に定住したいと今は感じてます。

    仕事以外、退屈な時期はありましたが、

    最近では、テニスを始め、仲間も徐々に増えました。
    因みに、テニスは日本よりも格安で楽しめ、湿度高いから毎回汗だくです。

    自分を見つめる時間も、仲間と過ごす時間も
    日本で経験できないものと感じてます。

    あと、台南はフルーツが格安で好きです!

    転勤を多く経験しましたが「住めば都」
    台南は悪くないと感じます(ただ、北京語は まったく成長しません、、)。

    苦労が多いのは確かですが、私は、素敵な人生選択をされたと思います。
    頑張ってください、応援しています。

  2. David より:

    Tainanさん

    メッセージありがとうございます!

    褒めていただいているという解釈でよろしいのでしょうか?大変恐縮です。

    大変生意気なことをブログで書いたので、親しい読者さんへ「大丈夫かな??」と相談したりしていました。
    正直申し上げて「移住をおすすめする5つの理由」にするか、「移住をお勧めしない5つの理由」にするか迷っていました。。。

    しかし、あまりにも社会経験の少ない若者であったり中年が、好き勝手に移住の事を書いているように感じ、このように内容にしてみました。

    Tainanさんのように、様々な国や場所に住んだ経験をお持ちのうえで、最終的に住む場所が決めれるなんて羨ましいです。

    ブログに対する、ご意見やアドバイスがありましたらご指導を宜しくお願いします!