台南市に残る現役の眷村!台南市復興路「台南永康彩絵眷村」

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こんにちは。

このブログは台南の事を中心に紹介しています。

台南は台湾の古都として知られています。オランダ統治時代や清朝統治時代、そして日本統治時代の建物が多く残っています。

台南を懐かしいとか、心が安らぐみたいな感覚を覚えるのは、そういった歴史的な建物や古墳が多いからかもしれません。

台南のガイドブックには、台南にある古墳や古城、そしてグルメスポットが載っています。歴史旧跡を見て、グルメを楽しむ、これこそが台南旅行の醍醐味でしょう。

今日は台南の歴史スポットを紹介します。このブログらしく、ちょっとマニアックがスポットですよ!

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皆さんは「眷村」をご存知ですか?

眷村は、台湾において外省人が居住する地区を示す名称。1949年から1960年代にかけ、国共内戦で大陸を失った国民政府により台湾への移住が行なわれた中華民国国軍とその家族60万名が建設した家屋が密集した地区が誕生し、既存の集落と区別されてこの名称が使用された

今回紹介する歴史スポットは、日本人でいう戦後、日本が太平洋戦争敗戦により台湾統治を終えたあとのお話です。台南の有名歴史的スポットより新しいです。

上記の引用をご覧いただきたいのですが、「眷村」とは中国共産党と国民党との内戦に敗れ、中国大陸から台湾に逃げてきた中華民国の人々の為に建設された住宅郡=集落の事です。

以前のブログに書いていますが、僕の記憶が確かなら、台北の中正記念堂の裏側には、つい5年程前まで大きな眷村が残っていました。

また、眷村に住む住民から台湾全土に広がった文化もあります。このブログでも眷村料理のお店を紹介したことはありますよね!眷村料理店は台湾で結構みますよね!

こんにちは。 台南市東区の温度は24度。暖かいです。日中は暑いです。 先週は13度の日もあったので、寒暖差が激しいです。...

現代の台湾に日本統治時代の影響が残っているように、日本統治終了後にできた「眷村文化」からも、現代の台湾は大きな影響を受けています。

眷村は台湾の歴史を知るのに重要な場所だと思います。

台南にはつい最近まで眷村がたくさんあったらしい!

かつて眷村だった高層住宅

台南人の中国語の先生と話していると、台南市の小東路の沿道は、つい5年くらい前まで大規模な眷村があったそうです。今は高層住宅が建ち並んでいます。

つい10年くらい前まで、台湾各地に眷村があって、特に珍しい場所ではなかったそうです。

昭和20年代に建設された眷村は、平屋の建物が密集しており老朽化が激しく、台湾の各都市が発展する過程で、土地の高度利用や防災の観点から大半が再開発されたそうです。

住居を収容された眷村住民は、代替で再開発の高層住宅が安価に提供されました。台北など地価の高い都市部は、高層住宅の転売が相次ぎ、転売禁止のルールが設定されたらしいです。

高層住宅が多く近代的なイメージの小東路付近が、つい最近まで古い平屋建ての集落があったなんて信じられません。実際に観てみたかったです!

「台南永康彩絵眷村」は台南市永康区にあります。

今日紹介する「台南永康彩絵眷村」は、台南市東区の更に東の永康区にあります。小東路を進むと道の名前が復興路に変わります。その復興路沿いにあります。

台湾鉄道台南駅からは結構距離があります。また、安平など台南市内の有名観光地とは真逆の位置にあります。自転車で行くのは危ないと思うのでおススメできません。

台湾鉄道台南駅から便数の多いバス2番系統のバス停から直ぐ近くですので、最後に地図と一緒に行き方を説明しますね!

台南駅からバスで30分程度で行けます。台南発の半日旅行に最適ですよ!

「台南永康彩絵眷村」を紹介

入り口

台南永康彩絵眷村②

台南永康彩絵眷村③

台南永康彩絵眷村④

台南永康彩絵眷村⑤

台南永康彩絵眷村⑥

台南永康彩絵眷村は観光施設というより、眷村そのものです。記念館があるわけではありません。近年の観光地としての眷村は、建物や壁にビビットな絵を描くのが流行です。

終戦直後、眷村建設当初は、こんな色鮮やかではなかったはずです。そこそこ歴史がある建物にこんな絵をかいてよいのかな!?と思ったりします。

眷村①

眷村②

眷村③

眷村④

眷村⑤

眷村⑥

観光客向けに色鮮やかに絵が書いてあるゾーンはごく一部です。高低差のある集落に眷村があり、土地の低い場所は、現役バリバリの眷村です。

営業中の商店

平屋建ての古い建物が建ち並んでいます。一部は廃墟となっていますが、まだまだ生活している人が多いです。集落内には、何でも屋さんのような商店が営業中です。

観光地向けにリノベーションされまくって原形を留めていない観光眷村とは違い、伝統的な眷村が残っています。貴重な場所かもしれません。

眷村と近代住宅

高台から撮影した写真です。手前には眷村の平屋、背後には台湾軍の施設、その後ろには永康の高層住宅が建ち並んでいます。台南の近代化の歴史が一度に観れる風景な気がします。

中華民国としての台湾を感じる貴重な場所だと思います。台南旅行のついでに訪れてみてはいかがですか?

もしかしたら間もなく無くなってしまうかもしれませんよ!

行き方

榮民醫院

①台南市バス2番系統のバス亭「榮民醫院」で下車してください。

ハイライフのある交差点

②ピンクの看板のコンビニ「Hi-life」の交差点を右折です。バス亭のすぐ近くの交差点です。

病院の看板

③交差点を右折したら直ぐに大きな病院の看板が立っています。その看板の左側に入り口があります!

場所


場所:台南市永康區復興路423巷

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