台湾の街並みから感じた僕(日本人)の短所

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こんにちは。台南は本当に涼しくなってきましたが、まだまだ昼間は汗ばむ陽気です。

このブログは食べ物の記事が多いですが、今日は趣向を変えてみたいと思います。

僕は昔から台湾が好きでして、旅行でよくきていました。21世紀が始まったばかりの頃から台湾に来ていますので、もう干支が一巡している事になります。

当然の事ながら台湾の景色も随分変わってといます。例えば、高速鉄道や地下鉄ができる前の高雄は、もっと排気ガスがきつくて、街がぼやけて見えてたと思います。

今日は、日常的にみる台南の街並みと約8年ぶりに訪れた場所から感じた台湾人の国民性について、そして日本人である僕が感じた事を述べます。

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とある日曜日の早朝、思い立って新竹へ

眠れなかった日曜の早朝5時頃、たまには遠くにいこうと思い立ち、T-Bikeに乗って台南駅前の高速バスターミナルへ行きます。

台南からはどの会社も台中行きと台北行き(一部板橋行きもあり)のみです。新竹には直接いけません。

台南から台中行きのバスに乗って台中朝馬下車、You-Bikeで移動して朝食を食べてから、新竹行きの高速バスに乗り換えます。

台中や新竹や新北は、台北市と同じYou-Bikeのシステムを使っています。台北ですでにYou-Bikeの利用者登録を済ませてる方は、そのまま台中や新竹で使えますよ!!!

新竹市内で途中下車、自転車で目的地に向かう

今回、新竹行きを思いついたのは、行きたいと思っていたスポットがあったからです。それは上海万博台湾館で使われた建物を見たかったのです。新竹に移築されています。


蔡依林が歌う、上海万博台湾館のテーマソングのPVの最後に移っている建物が新竹に移築された建物です。ランタンをイメージしてデザインされ、光が当たると美しいです。

上海万博台湾館は今・・・・

2010年の上海万博で公開された台湾館は、最新の技術を使って台湾の文化や自然が体験できるパビリオンです。台湾館は万博終了後、新竹へ移設され、ショッピングモールが併設する施設としてオープンしました。小吃やドリンクが楽しめるお店から台湾各地の名産品などを扱うお店もあり、新しい観光スポットとして人気です。

上記引用は、2013年の旅旅台北さんの記事です。

しかし、現在、上海万博台湾館の建物は閉鎖されています。この場所には南港などにも展開しているグローバルモールがありました。売り上げ不振のため1年程前に閉店したそうです。

台湾館の入り口は、ガラス扉が目張りされていて、割られないよう警備員が見張っています。

2013年開店で、2016年閉鎖。そして投げやりにも感じる店舗の放置の仕方。。。。

僕が新竹で8年くらい前に見た風景と重なります。デジャヴです。僕は上海万博台湾館から自転車で8年前に訪れた場所に移動する事にしました。

嘗ての巨大廃墟モール「新竹風城」は今

新竹名物をご存じでしょうか?ビーフンです。では何故、新竹の名物がビーフンなのか?それは、風が強いからビーフンを乾かすのに適した土地だからだそうです。

風が強過ぎて、自転車での移動してると泣きそうになります。やっとのことで旧「新竹風城」現在の遠東そごう「Big City」に到着しました。

旧新竹風城は、デパートの松屋、当時台湾に進出していたジャスコを核店舗とした巨大モールだったそうです。私が訪れた時には、テナントの大半が撤退済の廃墟モールでした。開店から5年程度経った時点だったと思います。

日本にあるような客の少ないモールとは違って、掃除もしていない酷い状態で、わずかに残った店舗が営業していました。建物は新しいのに、完全放置で朽ち果てていく姿が衝撃的だったのをよく覚えています。

今は、遠東グループが買収して、そごうを核としたモールに生まれ変わり、順調に経営しているそうです。確かに日曜日のお客さんは多かったです。

しかし、一度も営業したことがないホテル棟の建物は閉鎖されたままでした。



台南の街並み

3枚の写真ですが、この写真は同じ通りで50mくらいの距離の間で撮影しました。全て新規開店をしようとしているお店です。食堂、カフェなど台湾のお店の新規開業は大変多いです。

台湾の人達は起業家精神が旺盛なのでしょう。半面、この通りには「祖」という文字が記載されたテナント募集中の店舗もたくさんあります。

新陳代謝が活発というか、勢いよく開店して、勢いよく閉店するお店が多いのだと思います。中国語の老師と話していると、近所で開店した学習塾は1か月で閉店したそうです。

台湾人の長所と日本人の短所は表裏一体

台湾の風景から感じたことは、台湾の人達は商売好きで、決断が早いのだと思います。新竹と台南の風景から、それは大資本でも個人商店でも同じだと思います。

僕もサラリーマンをしていたので解るつもりです。

日本の会社では、物事を決めて行動に移すまでには、無駄な会議や資料作りを幾度となく実施し、合意形成という名の「責任逃れ」を行うものです。それが仕事というものです。

一方、個人が脱サラし借金をして飲食店を開業しようとするとき、こんなに勢いよく開業できるでしょうか?そもそも、ここまで店舗を開業しようとする人が多いでしょうか?

ネチネチと「失敗したら怖い」とか「儲かるのか検証しよう」とか色々考えて、結局開業しない人もいると思います。

僕は、新竹と台南の風景を見て、台湾の人達の行動力が欲しいと思いました。開業と撤退のスピード感は、日本人には絶対ないものだと思います。

そして、それも可能にするのは、台湾には失敗しても復活できる土壌があるのだと思います。

鴻海精密工業の躍進や、中国本土で台湾系食品メーカーや小売企業が、日欧米資本よりも大きい成果を挙げているのは、

華人の強みに加え、スピード感、トライ&エラーを繰り返すことのできる土壌、行動力があるからだと思います。

とはいえ、個人の飲食店をみていると、「もう少しマーケティングしたほうが良くね?」とか「看板に日本語載せるなら、「ツ」「シ」の違いには注意しようね」と思う事も多々あります。

まあ、全ての物事は「勝てば官軍」「結果オーライ」です。しかし「挑戦しないと成功しない」ことも事実です。

皆さんは、「成功する人生」と「失敗しない人生」どちらがよいですか?

以前の僕は圧倒的に後者でした。ですので挑戦したことがありません

しかし今、台湾の人達をみていると「失敗を重ねて、最後に成功する人生」が美しいと思っています。

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