こんにちは。中国語の勉強が進展しないので落ち込んでいます。
そんなときは気分転換にサイクリングをします。
台南の街は、細い路地が迷路のように張り巡らされいます。
興味本位で路地に入っていくと、行き止まりになっていたり、いきなり公園があったりと興味が尽きません。
渋いレンガに狭い路地。こんな景色が至る所で発見できます。決して有名観光スポットではないけど良い雰囲気。そんな場所が台南にはたくさんあります。
台南の至る所を走っていて、どうしても気になる喫茶店がありました。場所は僕のアパートから近い場所、東区の東門周辺です。
日本からの観光客が訪れる事はないであろう、住宅が多い閑静なエリアに平屋建ての喫茶店があります。
台湾人の日本への愛を強く感じる事ができる名スポットを紹介します!
中層住宅が立ち並ぶエリアにある「カドヤコーヒー店」
僕は、自転車で通りかかった時、つい驚いて見入ってしまいました。「赤羽とか蒲田にこんな喫茶店あるよな~」と感じました。
外観を見れば見るほど、その深緑色のタイル、電飾看板や字体など、見事なまでに、日本の古い喫茶店です。
台南には、観光地を中心に古い建物をリノベーションした古民家風カフェが多くあります。
そういったカフェは、リノベしたのがハッキリ解るし、キメキメな威圧感を感じます。
しかしカドヤコーヒーは程よい寂れ具合があり、オーガニックに古い喫茶店なのか?この寂れ具合も含め再現した喫茶店なのか?解らないです。大変興味深いです。
翌日、中国語の老師にカドヤコーヒーのことを聞きましたが、不知道(知らない)と言っていたので直撃しました!
内装も見事なまでに昭和テイスト!
店内に入ると、洒落た若者達でほぼ満員でした。店員さんに、持ち帰りか、店内飲食か聞かれます。どうやら、持ち帰りのケーキ類もこのお店の売りの様です。
店員さんは若くて美人な女性ばかり、客も若者ばかりです。昔からの喫茶店ではないみたいです。おそらく日本の喫茶店を再現したお店です。
店内に入ると、合皮張りの小さい椅子や、U字方のカウンター、ダイヤル式の公衆電話などなど、非常にこだわって昭和喫茶を再現しているのが解ります。
スイーツとコーヒーのセットを注文してみた
注文したのは、コーヒーとケーキのセット200TWDです。
食費を毎食100TWDに抑えている僕にとって非常に高い価格設定です。
ケーキは冷蔵ケースにある130TWDまでの商品を一つ選べます。
僕はキャラメルプディングを選びました。注文を受けてからバーナーで焦げ目をつけてくれます。
味は日本で食べる普通のスイーツといったところです。つまり台湾ではかなりレベルは高いと思います。値段も凄く高いですが。。。
それより感心したのは、器にも昭和レトロを感じるデザインになっている事です。
昔、実家にこんなコップあったよなと懐かしく思えます。
喫茶店のオーナーは台湾人
お会計の時に、可愛い女性店員に、オーナーは日本人か尋ねたところ「違う。でも日本が大好きだ」と言われました。
このお店は、日本が大好きな台湾人が、昭和レトロに影響をうけ、寂れ具合を含め再現したようです。
それを台北ではなく、台南の観光客も来ない住宅街で実現するとは。。。
すごく感動しました。このお店のオーナーとはお会いできませんでしたが、余程日本が好きなのでしょう。
そうでないとこんなに手間のかかることはしないと思います。
同時に、僕の台湾への愛なんて薄いなと敗北感に近いものを感じました。
久しぶりに、日本に帰って、古い喫茶店に行って、辞めたタバコをふかしながら、濃いコーヒーでも飲みながら、ゆっくりしたいな。。。と感じたある日の夕暮れでした。
コメント
「辞めたタバコ」で爆笑しましたw
というかこの喫茶店すごいですね・・・!一瞬日本かと思いました。
台南に行った際はぜひ行ってみようと思います。
ゴダさん
いっぱいメッセージいただきありがとうございます!光栄です!!
この喫茶店本当にすごいです。どうやって建築資材を取り寄せたのか不思議です。
台南駅から少し離れた解り難い場所にありますが、おススメです。
ちなみに、もちろん禁煙ですよ!
昭和の喫茶店でタバコが吸えないのは痛いですねw
でも台湾だから仕方がないですね。
僕もタバコは数年前から辞めていますが、ふとした瞬間に「今吸ったらうまいだろうな」とか妄想してしまう瞬間があるので、Davidさんの文章に共感しましたw
それにしても、本当に建築資材をどう取り寄せたのか謎ですね。
ここの店長、かなりの日本マニアだとみた!