こんにちは。
ここ数日の台南は、昼は曇り、夜は小雨という日が続いています。洗濯物が乾かないので困っています。
このブログでは、僕が食べたものを中心に、特定の場所や方法などについて紹介しています。具体的には、台南の美味しいお店や、バス乗り場や市場などです。
こういった記事はいってみれば「点」から見た台南です。今回は、少し趣向を変えて、「面」から見た台南を紹介します。
具体的には台南駅から北側のエリアについての紹介です。
そこには、日本人旅行者が台南に対し想像する「懐かしく、優しく、ほっと包み込んで癒してくれる街!」とは違った、台南の街並みが広がっています。
日曜日の台南駅の風景

簡易の台で携帯のプリペイドカードを売っている
毎週日曜日の午後になると、台湾鉄道台湾駅前は、東南アジアの人達でごった返しています。
彼等は、台南駅前に座って音楽をかけて談笑していたり、中には携帯電話のプリペイドカードを露店で販売する人も結構います。
タイやマレーシアやインドネシアやインドなど様々な国の人がいるように見えます。
夕方になると、電車に乗って台南郊外の街に帰っていく人も結構います。週末、台南で買い物と食事を楽しんで、帰っていくといったところでしょうか。
台南駅前に限らず、台湾鉄道の台中駅や高雄駅前には、こういった東南アジア人が必ずいるように思います。
そして駅周辺には、必ず東南アジア人用の商店や食堂があります。台南も、高雄や台中に比べ規模が小さいものの「リトル東南アジア街」があります。
台南駅の北側の区画は東南アジア食堂がいっぱい

マレーシア料理

ベトナム料理

インド料理
台南駅を台北方面に歩き、先日紹介した高速バス各社の乗り場がある裏手の一角が、東南アジア料理店や、雑貨店になっています。
【リンク】台南発着時に知っていると何気に差がつく!台南の高速バスあれこれ
東南アジア系のお店は、台南公園あたりまで立ち並んでいます。高雄や台中より規模が小さいからかもしれませんが、
例えば「中華街」のように、一つの国というか集合体が、大きな集落を形成しているという感じではありません。
ベトナム料理屋の隣は、フィリピン雑貨店で、その隣がインドネシア料理屋といった感じです。
それにしても、日曜日の昼のベトナム料理店は、ベトナム人のお客さんで満席でした。
週末の楽しみといった感じで、お客さんのリラックスしている表情が印象的です。
台南公園の前にある東南アジア専門スーパー「BIG KING SHOPPING CENTER」
東南アジア街のすぐ近く、北門路を隔てた反対側、台湾鉄道の線路沿いに、東南アジア人向けのスーパーマーケット「BIG KING SHOPPING CENTER」があります。

BIG KING SHOPPING CENTER
もともと倉庫であった建物を黄色に塗って、店にしたんだろうと思われる佇まいです。
そういえば以前、語学学校の帰り、ベトナム人の同級生にばったり会い、挨拶したときの話で、以下のようなやりとりをしました。
僕(´・ω・`)<やあ!どこ行くの?
同級生(・∀・)<スーパーマーケットに買い物に行くの♪
その時、僕はこの辺にスーパーなんてあったかな!?と思っていました。
しかし、今になって思い返すと、ベトナム人の同級生は「BIG KING SHOPPING CENTER」に買い物に行ったのだと思います。
折角なので店内に入ってみます。
BIG KING SHOPPING CENTERの店内

両替と送金コーナー

サンミゲルが29TWD!

調味料も色々

プリペイド携帯コーナーが充実

会計は長蛇の列

電動自転車も売ってます!
倉庫を改造した店内は大変広いです。そして携帯コーナーと両替コーナーがあります。
商品では、調味料や菓子などの食品類、衛生用品、そして各国ビールや飲料水など、生鮮食品以外は何でも売っています。電動自転車まで売っています。
台湾製品は圧倒的に少なく、殆どが東南アジア製品です。圧巻の規模です。
国が特定されていないので、例えばビールではタイとフィリピンの商品が隣り合っていたりと面白いです。
また、プリペイド携帯コーナーは、安い料金プランが出ています。但し、全て居留証(ARC)の提示が必要みたいですので、ここでは紹介しません。
遠い祖国の味や、使い慣れた製品を買い求めにくる東南アジアの人がたくさん来て買い物をしています。
台湾で東南アジア人は重要な労働力
こういった、東南アジア人街や、東南アジア人専用ショッピングセンターがあるのは、僕の同級生のような留学生をターゲットにしているわけではありません。
台南の街を見回すと、車いすに座った老人の介護をしているのは、ほぼ100%と言っても問題ないレベルで東南アジアから来た女性達です。
現時点で、台湾の景気は決して悪くありません。だから人手不足なのかというと、そういった事情でもないようです。
中国語の先生と話をしていると、台湾人の若者は外食や福祉の仕事を希望しないそうです。この辺りは日本と状況が似ていると思います。
そういった自国民で労働力が確保できない仕事について、台湾では積極的に東南アジアから人材を受け入れてるいる現実があります。
そういった背景から、台湾の各都市には東南アジア系のお店や、レストランが多いのだと思います。
まあ、日本国内でも都市部のコンビニは大半が外国人労働力に依存しているのと似た構図なのかもしれません。
台南駅前から、人材流動のグローバル化が現実に起こっていることを体感できた一日でした。
場所
地図は紹介したスーパーマーケットです。東南アジア街は、高速バス乗り場の裏手になります。場所は、高速バス乗り場の記事を参照してください。
住所 台南市東區北門路二段34號