【台南の街角から】家の近所に浴衣が着れる日本統治時代の建物があるのを知って驚いた話

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こんにちは。台南は今日も晴天です。気温は30度近いです。

夜や早朝が涼しいといっても20度近いと思います。しかし、既にナイロンのブルゾンや、ダウンを着ている台湾人は本当に寒がりだと思います。

さて、以前のブログにも書きましたが、台南の街は大通り沿いの脇道に入ると、細い迷路みたいな道があって行き止まりになったり、いきなり大きな公園があったりと変化が大きいです。

大通りには5階建てくらいの中層建築が隙間なく両側に建てられており、大通りを自転車で走っていても、大通りの裏側がどうなっているのか?よくわかりません。

今回紹介するスポットも僕のアパートから自転車で3分くらい。徒歩でも5分くらいの超近所にあります。
しかし、大通りを隔てて反対の集落にあるため、移住して2か月が過ぎた今日まで、その存在を知りませんでした。
日本ともかかわりの深い場所ですので紹介したいと思います。

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学校からの帰り道。。。

中国語の授業を終えて帰宅する途中、いつもと違う道で帰ろうと東門路に来ました。

東門路から左折するとアパートに到着するところ、たまには近所を見よう!と右折して、アパートと反対側の集落に行きました。

ライトアップされた東門(東門路)

東門路

浴衣をきて写真を撮っている人が、いきなり視界にはいってくる!

東門路を右折、交差点をひとつ通過すると、木造平屋建の日本建築群が現れます。

このエリアは10階建てくらいのマンション、アパートが多く、それらに隠れて気がつきませんでした。
驚いたのは、浴衣を着て写真を撮っている人が結構いるのです!

浴衣を着て記念写真を撮るカップル。背後には高層マンション。

平日の昼間から何やってるんだ!?ここは和服コスプレの聖地的な場所!?と一瞬思いました。

よく見ると、この建物で浴衣体験ができるみたいです。

この日本建築建築は何なんだろう!?と思い、観光地によくある由来を説明する看板をみたところ、
この場所はかつて、日本統治時代の農業試験場宿舎だったとのことです。

整備され浴衣が着れる施設が併設された公園となっているようです。

東区は日本統治が終了したあとに発展した街区で、日本時代の建築物は※中西区に集積していると思い込んでいましたが、間違いでした。

※林百貨店や、土地銀行(旧勧業銀行跡)は中西区にあります。

施設名称は納涼屋(クール屋)

Googleマップで調べると、浴衣を貸し出している店舗名が記載されています。正式名称は解りません。きっと「○○公園」とか「○○文化中心」とか名前があると思うのですが。。。

屋号の記載がある暖簾

台南日台交流協会の旗も掲げられており、日台交流事業の文化施設のようです。和風カフェも併設されており、夜の21時まで営業しているみたいです。

宿舎跡の建物

台南市郊外の「八田興一記念館」へいった事がありますが、それの小さい版みたいな印象を受けます。写真のような建物が3棟保存されています。

整備状況を見る限り、新しい印象を受けるので、施設がオープンしてから1年くらいしか経っていないかもしれません。

金魚柄の塀の向こうは改装中の宿舎跡

そして、金魚柄の塀の向こうでは、保存改築工事中の建物があります。建築看板をみると、これから1年間で保存作業をするようです。
依頼主が、台湾国と台南市の連名になっていたので、公共事業で日本時代の建築物の保存しているみたいです。
台湾の人達は、日本時代の建物を大切にしてくれるなと、いつもながらに感動しました。
それと同時に、80年以上前から、今僕が住んでいる場所のすぐ近くに日本人が住んでいたと思うと、少しだけ胸が熱くなりました。

場所と行き方

台南に移住してきて、台湾のことを調べる機会が逆に減ったので、単に僕が知らなかっただけかもしれませんが、この施設の事を知っている日本人は少ないと思います。

台湾にある日本時代の建築物に興味がある方は、台南駅からバスで10分程度の場所にありますのでおすすめです。

地図

行き方

台鉄台南駅から、紅線(赤色のバス)又は、3番系統のバスに乗り、「龍山寺」停留所で下車(約10分)。そこから徒歩3分程度です。

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